クリニックブログ

健康一番
2018年4月16日

 

こんにちは。受付の米田です。

 

クリニックの窓を飾っていた桜の花は、今はもうぽつぽつと地面を彩るだけになってしまいました。満開に咲いている様も勿論美しかったのですが、散っていく桜もまた趣があり、道行く人を映画の主人公のように輝かせていたのではないか、と個人的には思っております。

 

さて、私事なのですが、前々からこちらのブログにも厚かましく写真を載せている、我が家の黒猫が先日手術をしました。3年程前から口内炎と歯周病を患っており、定期的な検診と投薬で様子をみていたものの少しずつ悪化、近頃は痛みで鳴き喚いたり、血液が混ざった大量のよだれを流すようになり、可哀想で見ていられず頭を抱えていました。

 

そんな時、偶然近所に『動物の歯医者さん』があることを知りました。

早速連れて行ったところ、やはりかなり悪い状態ですぐにでも手術をした方が良いとの診断でした。初診から僅か2週間で我が家の黒猫は上下の牙以外、全ての歯を失うことになったのです。もう少し早く行動していれば結果は違っていただろうに、と自分を責めて落ち込みました。

 

しかし、幸いなことに手術をした当日から目に見えて回復していくのが分かりました。ご飯もたくさん食べるようになり、よだれもほとんどなくなり、精悍な顔つきに戻りました。全抜歯には少なからず抵抗がありましたが、今は踏み切って本当に良かったと思っています。あのまま投薬だけで過ごしていたら、間違いなく更に苦しめることになっていたでしょう。

 

今回のことで「健康が一番」だと改めて実感しました。そして専門医の重要性も強く感じました。同じ疾患の動物を数多く診ているので、その経験と知識、それが積み重なることにより生まれる「勘」のようなもの、それら全てが患者の立場からはとても頼もしく思えました。

 

もちろんその限りではないことも承知しておりますが、もし、皆さんの中でなかなか良くならない子を抱えていて、長く苦しんでいるようなことがあるのなら、一度専門の病院・先生を訪れてみてはいかがでしょうか。行き止まりだった道が開けることもあるかもしれません。

 

ただし、それを探し出すのも連れて行くのも難しい、という大きな壁はありますが・・・。

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