主な対象疾患

児童精神科

● ADHD(注意欠如・多動症)

お子様が小学校などに入学されますと、まずは集団生活の中で落ち着いて過ごせるかというハードルが待ちかまえています。
そして、他の子と比べて落ち着きがない、注意力が散漫だ、ADHDかもしれないと思って心配される保護者の方も少なくないと思います。


ADHDとは、年齢や発達に不つりあいな不注意さや多動性、衝動性を特徴とする発達障害で、日常活動や学習に支障をきたす状態を言います。
不注意(集中力が続かない、気が散りやすい、忘れっぽいなど)、多動性(じっとしていることが苦手で、落ち着きがないなど)、衝動性(思いついた行動について、行ってもよいか考える前に実行してしまうなど)等、ADHDは育て方やしつけによるものではなく、また、本人の努力が足りないためでもありません。
こうした行動はお子様なら大なり小なり誰にでも見られるため、その程度や頻度が並はずれていてADHDと診断されるような場合でも、周りの人たちに障害という認識をもってもらえないことがあり、周囲の理解が得られないと、こうした子どもたちは「乱暴者・悪い子・しつけのできていない子」というような否定的な評価を受けやすくなり、保護者の方も「育て方が悪い」などの誤解を受けることがあります。


そのため、ADHDの治療には、周囲の方々の正しい理解に加え、保護者の方と学校関係者の方々、そして医療機関が連携・協力することが非常に重要です。

ADHDの特徴である不注意、多動性、衝動性を完全になくすことではなく、その程度や頻度を改善することにより学校や家庭で本人や周囲の人が困っている状態が好転し、その特徴を自分らしさ、その子らしさとして折り合えるようにすること、そしてその子の生きにくさを改善し、他の子どもたちと同じように学んだり遊んだりする機会を増やすようにすることが大切です。


● アスペルガー症候群

アスペルガー症候群は、広汎性発達障害のひとつで、興味や関心が限定的、コミュニケーションが苦手、その場の空気を読むことができないなどが特徴です。
そのため、ちょっと変わったお子さんというだけで何事もなく過ごすケースも多く見られますが、実際にはその独特の振る舞いからいじめの対象にされてしまったり、成人してからも社会的な不適応という形で問題が明らかになったり、長年の劣等感からうつ病などの精神疾患を発症することがあります。


当院では、ADHD同様、本人やご家族からの問診、知能検査をもとに慎重に診断し、本人がどのような課題や状況が苦手であるのかを、本人自身やご家族が理解し、社会的な不適応を起こすことなく生活していけるよう指導を行いうことが必要となります。


● 学習障害

学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないものの、聞く、話す、読む、書く、計算する、または推論する能力のうち特定の習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を言います。
例えば、聞いて理解することはできるのに、教科書や黒板の字を読んで理解することが困難な読字障害などのことです。
学習障害は、中枢神経に何らかの機能障害があると考えられていますが、現在の医学でははっきりと解明できておらず、また決して学齢期だけの問題ではなく、一生涯何らかの困難を伴うものとされています。


学習障害は、一見本人の問題のように思えても、本人の意志ではなく障害が原因となって起きているものです。また、ADHDと密接な関係にあり、学習障害を持つ子供の多くはADHDも同時に抱えていることが多くあります。

学習障害を持っていると、学校での教科学習の中には困難なものがあり、さらに一人一人によって障害の出かたが違うため、その子に合った指導方法や教育が必要となります。


● チック(トウレット障害)

一般的に「チック」と聞くと、子どもにおける「瞬きが多い」症状を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
また他にも、顔を不自然にしかめる、手足が落ち着き無く動くといった「運動性チック」と頻繁に鼻を鳴らす・咳払いをする、アッ・ウッなどの声が出るなどの「音声チック」と言われる症状もあります。
しかし、それらは子どもにはありふれた病気であり、そのほとんどは一過性であると言われており、気付いたら自然に治っていたということも多いものです。


以前は、チックの原因は母親の愛情不足などと言われたこともあるようですが、近年では脳の機能的障害や遺伝的側面が考えられており、発症してからは緊張や不安などの精神的ストレスが症状の悪化に大きく関わっていることも分かっています。

その上で、症状が出ていても、本人が快適に日常生活を送れるように心掛けることが大切です。


● 夜尿症

幼少期では生理的な体の発達が未熟なため、夜寝ているときにトイレに起きられないまま排尿してしまいますが、一般的には6~7歳になるまでには体の発達が追いつき、おねしょが少なく・または無くなってきます。
その上で、それ以降の年齢になっても続くことがあれば「夜尿症」ということになります。


夜尿症の原因は様々ありますが、代表的なものとしては以下のようなものがあります。

  • 夜間に作られる尿が多い
  • 膀胱の未発達
  • 眠りが深い
  • 心理的要因

夜尿症は、「また失敗した」というプレッシャーを与えるとますます悪循環に陥りますので、お子様が不安を抱えないよう周囲が環境を作ることが大切です。


● 不登校

不登校は小学校・中学校合わせて約12万人いると報告されており、その原因は多岐にわたります。

当院では、不登校のご相談もお受けしております。保護者の方だけで悩みを抱え込むことなく、ぜひ1度ご相談下さい。

精神科・心療内科

● うつ病

うつ病は、強い抑うつ状態が長く続き、日常生活に支障をきたしてしまう病気です。
憂うつな気分や興味の低下といった精神的な症状に加え、眠れない、食べられない、疲れやすいといった身体的な症状も現れ、今までの自分とは変わってしまったと思うような状態になります。一時的で、日常生活に支障をきたさない気分の落ち込みは、うつ病とは言いません。うつ病における、うつ状態というのは、物事に対する関心や取り組む意欲が失せて、何もする気が起こらない状態が一日中ずっと、ほとんど毎日続く状態を言います。


うつ病は、早期に発見して適切に治療すれば、十分に治り得る病気です。

そのため、患者様ご本人や周囲の方々が早く気付いて、心療内科・精神科を受診し、適切な治療を受けることが最も大切です。


● 強迫性障害

強迫性障害は、抑えようとしても抑えられない強迫観念、あるいはそのような考えを打ち消そうとして強迫行為を繰り返す神経症です。
自分でもそのような考えや行為が、つまらない、ばかげている、不合理だと分かっているのですが、やめようとすると不安が募ってくるので、やめられないという、不安が基礎になっている病気です。


強迫性障害の治療は、薬物療法だけでなく、患者様ご自身に病気についてよく知って頂くこと、そしてターゲットとなる症状を明確にすることなどの工夫が大切ですので、ぜひご相談下さい。


● パニック障害

パニック障害は、突然、なんのきっかけもなくパニック発作が繰り返し起こる病気です。
特定の原因がはっきりしないため、患者様には、また発作が襲ってくるかもしれないという不安が常に付きまとうようになり、病気が進行してくると、一人で外出できない、電車に乗れないなど、社会生活に大きく支障をきたすようになります。


パニック障害は、こころの深い問題が背景としてあることも多く、薬物療法だけでなく、精神療法やカウンセリングを併用することが有効な場合も多くありますので、ぜひご相談下さい。


● 身体表現性障害

身体表現性障害は、痛みや吐き気、痺れなどの身体症状により日常生活を妨げられているものの、それを説明できる一般的な身体疾患、何らかの薬物の影響、他の精神疾患などが認められず、心理社会的要因によって説明される障害です。ブリケ症候群、ヒステリー、心因性疼痛と呼ばれることもあり、何らかの不安に結びついているものと言われています。


身体表現性障害の患者様に対しては、丁寧に身体的健康に関する気がかりをうかがい、ストレスの原因となっている環境調整や、ストレス対処法を身につけていくことを目指すことが必要となりますので、ぜひお早めにご相談下さい。


● 社会不安障害

社会不安障害は、以前は対人緊張症とも言われていました。
人前でひどく緊張するので、その場面を避けようとしてしまう、それで結果的に損をしてしまう、それが社会不安障害です。決してめずらしい病気ではありませんが、治療可能だと知られるようになったのは最近のことで、性格だと諦めてしまって、医療機関を受診しても自分の症状をうまく説明できない方も多いかもしれません。


社会不安障害の方は、怖いと感じる場面を避けようとするので、人との付き合いや、毎日の生活が大きく制限されてしまったり、やりたいことがあっても好きな仕事に就けなかったりして、社会生活が制限されてしまいます。

社会不安障害は、お薬を飲むことでかなり改善できますので、社会から遠ざかってしまう前に、早めの受診をお勧め致します。


● 適応障害

適応障害は、職場における配置転換や転勤、定年、長時間に及ぶ労働、あるいは受験や転校、友人関係の亀裂、近親者との死別など、明らかなストレスによって抑うつ、不安感、出社拒否、不登校、対人トラブルなどといった行動面での問題が引き起こされる病気です。
うつ病に似ていますが、ストレス要因がハッキリしているといった特徴がありますので、環境を改善し、可能な限り休養を取った上で、認知の歪み(誰もが持っている、考え方のくせのようなもの)を探り、環境に適応できるよう周囲も支援していくことが重要となります。

また、規則正しい睡眠、栄養バランスのとれた食生活、定期的な運動など、生活習慣の見直しを行い、ストレスに負けない体づくりを目指すことも必要ですので、そのようなサポートも含め、お早めにご相談頂くことをお勧め致します。


● 不眠症

不眠症と一口に言っても、人により症状は様々です。
一般的には、寝つきが悪い(入眠障害)ということになりますが、途中で目が覚めてしまう(中途覚醒)、朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)ということもあり、それぞれ治療法・対処法も異なります。そして、何よりも大切なのが、不眠症になった原因を探ることです。


誰でも心配事がある時は眠れなくなるもので、これは正常な反応と言えます。

しかし、うつ病や統合失調症などの初期症状として不眠症が現れることもありますので、眠れない・・・と感じることが続く際には、お早めの受診をお勧め致します。


● 月経前症候群、月経前不快気分障害、マタニティブルー、産後うつ病、更年期障害に伴ううつ状態

女性は月経周期や妊娠・出産、更年期などのホルモンの変化に伴い、気分変調をきたしやすいということが知られています。 当院の医師は女性外来における心療内科・精神科で研鑚を積んでおります。これらの症状についても、是非ご相談ください。

クリニック概要

東京メトロ丸の内線 茗荷谷駅下車 徒歩3分

児童精神科・精神科・心療内科

めぐみクリニック

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