自分の木の下で
2018年8月10日
皆様、こんにちは。
夏といえば海ですか?それともおいしいスイカですか?
我が家の庭には、いちじくがなっていました。毎年おいしい頃合いを見極めて鳥たちがすべて食べつくしていくので、こちらも早すぎず遅すぎずにいつとろうかと考えています。
さて、昔読んでいた本を最近また読み返しているのですが一冊ご紹介したいと思います。
大江健三郎の『「自分の木」の下で』という本です。ご存知でしょうか?
子供たちに向けてあたたかいまなざしで書かれた本ですが、お子さんたちが読むよりも大人になった私たちの方が一文一文噛み締めて読むことができるような一冊です。
はじめは、「なぜ子供は学校に行かねばならないのか」というタイトルから始まります。
子供のときに一度は考えたり、大人になってから自分のまわりにいる子供たちから質問されそうな議題ですね。
他にも『どうして生きてきたのですか?』や『どんな人になりたかったか?』というタイトルのお話もあります。
この本の最後には、子供に取り返しのつかないことはないんだということが書かれています。
どうしても苦しく辛く、取り返しのつかないことをしそうになった時、踏みとどまるための知恵がそこには書かれていました。
ーーーある時間、待ってみてください
作者もふれているのですが、この単純な答えは有効です。子供だけではなく、大人も知っておきたい知恵です。
せかせかと答えを出して前に進むことはカッコイイことです。
でも、止まったり、悩んだり、待ってみる力がある人は真の強さを身につけて前に進んでいくように私は感じます。
よかったら手にとって読んでみてください。
心理 菊地