甲子園
2018年8月29日
お暑いですね。
今年の夏の甲子園が終わりました。
私は東北出身なので、世の金足農業高校の盛り上がりに心打たれる夏でした。
「自分の力以上を出せたのは、応援してくれた皆さんのおかげです」
これは投手のインタビューの返答です。
ぱっと聞くと、良く耳にするありがちなコメントとも聞こえますが、この夏の私には考えさせられる一言でした。
私には子どもがおりますが、
小さいときから優しい反面、気が小さく、不器用で、いつも一歩ひいてしまい、自分から前に出るタイプとはかけ離れた子どもです。
周りに沢山いらっしゃる自分から率先して挑戦するタイプのお友達を見て、私はいつもうらやましく思っておりました。
年齢を重ね、友達と競争する場面も多くなるごとに、親として歯がゆく思い、なんとかしなくてはこんなことでは世の中渡っていけない・・と焦ります。
私がこの年には、もっとガッツがあったのに、とか、まぁ、自分を棚にあげていろいろ思います。
しかし甲子園にはいつも、これをひっくり返す、自分を超える力が炸裂する瞬間が、何故かあるのです。
高校生で、まだ不器用で、精神的にも危うさがあり、一瞬先が全くわからない、肉体的にもつらい酷暑のなかで、選手たちは自分を信じ、
スタンドの応援団は、みな、その子どもたちの力を信じている。
プロ野球のスタンドとは全く違った世界観です。
子どもが自分を飛び超える瞬間には、いつもその子どもを信じている誰かがいます。
親として己を振り返る夏です。
受付 菊地