過干渉に気を付けよう!
2019年2月16日
皆さん、こんにちは。
今回は子育てについて話をしてみたいと思います。
以前、印象的なご質問を受けたことがあります。
『先生、過保護はダメなんですか?』
皆さんはどう思いますか?色々なご意見があるかと思います。
私は愛情に関する大事な質問を頂いたように感じました。大事に育てていないとこういう質問はでてこないように思います。
さて、しばしば問題とされる『過保護』ですが、人との距離のとり方は結構難しいものです。親子ならばなおさらです。
お子さんが小さいうちは手がかかり、親が大活躍です。しかし、だんだんとお子さんも成長していきます。いつまでも親が大活躍していてはお子さんは成長できません。
愛情を沢山かけられたお子さんは望みが叶えられることで満たされて、次のステップに進みやすくなります。愛されていると実感できることで、新しい事にも挑戦できます。
一方、私が心配に感じることは『過保護』に似ていますが『過干渉』の方です。
子供の興味や関心を無視して禁止や指示を与えていると、子供の欲求は満たされません。そして、親への依存が強くなり、自立できなくなってしまうのです。
『過干渉』は子供が望まないことまで親がやり過ぎてしまうことです。「あれしなさい」「これしなさい」という言い方は命令なのです。
しかし子供の行動が遅いとつい「早くしなさい!」「こっちがいいよ」「あっちがいいよ」と普段からよくこのような言葉かけを使ってしまいませんか?
親の意向を押し付けられることで、子供自身は欲求が満たされません。新しい事に挑戦したりすることもできず、次第に親に依存するようになっていきます。自立時期が遅れてしまったり、子供からひどい反抗を受ける可能性も高まってしまうので関わり方はとても重要です。
『過干渉』にならないために大事なことは、親子であっても境界線があることを知ることなんです。
なんでもかんでも自由を与えるわけではありません。危険を伴わないように枠を設定してあげることが大切です。
お子さんの考えを聞くことで、新たな一面に気づくこともあります。
世話や保護でやっていたのに、気づいたら度をこして干渉になっているかもしれません。一度、こ自身で振りかえってみてください。
私の恩師は『親や祖父母からなされる教育というものは人の心の深い所にまで染み込んでいく教育だ』と言っていました。私たちは色々な方々と出会って影響を受けて成長していきますが、幼い時期に一対一の関係の中で受けた愛情は、その人の心の深層の部分を形づくります。『智慧の実を食べよう』という本にこの言葉が出てきます。よかったら一度読んでみてください。
心理 菊地