散歩のすすめ
2022年9月28日
9月半ば過ぎても真夏のように暑かったのに、一日で急に秋めいてきましたね。
暑かったり寒かったりすると、外に出るのも億劫になりがちです。あまり調子が良くないときには、なおさら、余程の用がないと、外出したくなくなってしまいます。ただ、調子が悪ければ、家でゆっくりすることも必要ですが、軽いうつ状態には、運動がいいと言われています。
運動と言っても、何か特別なことをするのは、なかなか気力が要ります。そんな時は、私は散歩をお勧めします。
目的なく歩くのは苦手、と言う方もいますが、歩いていると色々と発見があります。私は、普段自転車や車を使ってしまうことが多いのですが、たまに歩くと、「おっと!」と思うようなことがあります。特に車だと、道路上と歩道に注意が向くので、飲食店のような目立つ看板がついていないと、沿道の店舗さえもしっかり認識できていないことがあります。
散歩の楽しみの一つは、四季の変化に気づくことでしょうか。桜の木に関してはよく言われますが、花が咲いて初めて、“こんなところにあったっけ?”と気づくことがあります。最近では、さるすべりがあちこちで咲いていて、「この木はさるすべりだったんだな~」と楽しませてもらいました。栗の木、柿の木なども、実が道路に落ちていて気付く、なんてこともあります。視覚だけでなく、音も重要ですね。つい数日前までセミが鳴いていましたが、あっという間に秋の虫の鳴き声に変わりました。そんな風に五感を使って歩いていると、色々悩んでいることから、自然と離れられたりします。
おいしいお店が好きな方は、飲食店が集まっているところを歩いても楽しいでしょうし、おしゃれが好きな方は、アパレル関係のお店が集まっているところをフラフラしても、新しいお店が発見できるかもしれません。そんな風に、興味のあることによって色々な楽しみ方があるのが、散歩のよいところだと思います。
少し過ごしやすくなってきた今、手ぶらで外を歩いてみてはどうでしょうか。
心理 磯田