世の中を支えている物
2022年8月19日
こんにちは。受付の皆川です。
8月も半ばを過ぎると、日没の時間が少し早くなったように感じます。まだまだ暑いですが、季節は着実に秋に近づいているようです。
この夏もクリニック内はずっと換気をしているため室温が高く、受付では「うちわ」が必須アイテムとなっています。
街中でときどき配られているうちわはどこかに放置され、忘れ去られてしまいがちですが、今年は大事にとっておいてよかったです。
ネッククーラーやパーソナルファンなど便利なグッズもたくさんあり、受付でも検討してみましたがやはり、うちわがいちばん使い勝手が良いということでベーシックなうちわを使用しています。
便利グッズといえば、文房具として日常的に使われるようになった付箋ですが、私が学生の頃はまだ、そんなにメジャーものではありませんでした。
先日の新聞の記事によると、付箋の原型はすでに江戸時代の公文書で使われていたようで、当時は取れないように強く糊付けされていました。
今の剥がせる付箋は、化学メーカーで強力な接着剤を作るつもりだったものの、偶然、「すぐに付き、すぐに剝がれる」糊ができてしまったことがきっかけで作られたものだそうです。
便利な付箋はさらに進化し、透明フィルムでできているものや糊の跡が付かないように静電気でくっつくもの、アロマの香りがするもの、ご存知のようにかわいいデザインの付箋もたくさんあり、コミュニケーションツールとしての役割も担っています。
うちわのように大昔からシンプルな形で変わらず役割を果たすものもあれば、付箋のようにわずか数十年前にできて、さらに進化していくものもあり、世の中はいろいろなもので支えられているものですね。
古い形でずっと残っているものは、おそらく、ほかの何物にも替え難いものなのでしょう。
単純に新しいから良い、古いからダメということではなく、その物の本質をしっかり見極めたいものです。
来年はうちわの出番が少ないことを願いつつ、まだ残暑も厳しそうなので大好きなかき氷で暑さを乗り切りたいと思います。