クリニックブログ

拍手
2016年4月1日

いよいよ桜が咲きそろいましたね。

桜と言えば入学式・・と思っていましたが、今は温暖化で卒業シーズンなのかもしれません。

この時期、卒園式、卒業式、送別会に参加される機会があった方も多いと思います。

 

「暖かい拍手で」

「励ましの拍手で」

私は、送る式典の中でこの拍手をするこの時が、一番好きです。

「送りだす」拍手をするとき、なにか凛としたすがすがしさを自分の中に感じます

 

親としての日々の「いってらっしゃい」には、いろいろな意味を込めていますよね。

気を付けてね

事故に合わないでね

信号をよく見てね

悪い人に声をかけられたら逃げるんだよ

寄り道してはいけないよ

悪いことをしてはいけません

仲良くしてらっしゃい

楽しい一日を

 

親である私は、「いってらっしゃい」を境に、毎日子供をこの手から放しています。

はじめてよちよち歩いたその日にこっそり手を離したように、

少しづつ、少しづつ、その距離を長くしていく。

小さな別れをいくつも経験していきます。

 

そして、親にできることは「励ましの拍手を送ることだけ」と悟る時があります。

 

日々、どんなに手を貸していても、どんなに口をだしていても、

子どもの後ろ姿を見送る時、

親にできることは「拍手」を送ることしかできないと、覚悟します。

それ以上、私に出来ることはない、と腹をくくる瞬間です。

 

今、めぐみクリニックの診療室の窓からも、満開の桜が望めます。

たくさんの拍手たちが励ましているようです。

 

受付 菊地

めぐみ桜1めぐみ桜2