クリニックブログ

呼吸法
2018年10月18日

悲しいこと、イライラすること、気が重くなること…、生きていると色々なことに直面しますが、これは避けられないことです。辛い時間があるからこそ、心穏やかに過ごせる時間に幸せを感じられるとも言えるでしょう。

 

私は、とても超えられそうにない問題にぶつかった時には、考え方や見方を変えてみる、今までとは違う新しい方法を試してみる、過去にうまくいった方法を試してみる、誰かに助けやアドバイスを求めてみる…、いろんな方法で解決法を探ります。それでもうまくいかず、「もうダメだ」と感じて涙があふれてしまうこともあります。結局のところ、問題を解決しようとするのではなく、「問題を受け入れるしかないのかな」と感じることもあります。また、ちょっと立ち止まり、自分を俯瞰してみると、いつかこの苦しみも“過去の事”となり、「あの時、あんなことがあったなぁ、大変だったなぁ、と振り返る日が来る」と思うことで、少し気持ちが楽になることもあります。

 

ストレス状態に付き合っていかなければならない時、リラクセーション法は、とても役に立ちます。難しく考える必要はなく、自分が“心地よい”と感じられることを、いろいろと試してみるのが良いと思います。

私は、美しい絵画や景色を見たり、可愛い動物たちの動画を見たり、香りのよい飲み物を楽しんだり、心地よく感じられる音楽を聞いたり、外を歩いてみたり…、その時の気持ちにフィットする方法で気持ちを緩めます。

そして必ず行うのが「呼吸法」です。楽な姿勢をとり、目を静かに閉じて、自然な呼吸を続けながら、自分の呼吸や体の感覚に注意を向けます。いろんな考えや心配事が浮かんできても、それにとらわれることなく、ただその作業を続けます。そうしているうちに不思議と気持ちが落ち着いてすっきりとします。

呼吸法は、私にとって、ひと時の間、穏やかな気持ちを醸成するために大事な時間となっています。

 

心理 原