クリニックブログ

トライ&エラー(&ヒット)
2020年11月9日

朝晩の冷え込みと乾燥が気になる季節になりました。

当院ではこれまでの加湿器に加え、新たにおしゃべりで頼もしい空気清浄加湿器たちを導入し、ウイルス対策、お肌や喉の乾燥対策に励んでおります。

「空気に汚れを見つけました」「イオン出てるよ」等、突然ひとり言を呟くこともありますが、どうぞお気になさらないでください。

 

今回、このマスク生活の最中「肌断食」というものを試してみました。

「肌断食」とは・・・肌本来のバリア機能や保湿機能を取り戻す為に、化粧水等全てのスキンケアをストップさせること。お肌に余分な成分を与えずフラットな状態に戻すこと。と言われていますが、明確な定義はないようです。

この方法に関しては、少し検索をかけると賛否両論の意見がたくさん出てきます。

>正常にターンオーバーをしている肌なら、自らその時々に適切な天然美容液を生成することができるので、外部からの導入は必要ない。むしろ害になる。

>日本人の肌というのは海外の人に比べると薄くできており、水分を蓄える層が貧弱な為他から補う必要がある。化粧水までやめてしまうのは危険である。

上記のように真逆の意見も見られる為、結局どっちなの?と混乱しまう方も多いのではないでしょうか。

つまり、どんなことに関してもそうですが、その人に合う・合わないがあり、正解もその数だけ存在するということです。ですので、もし興味を持つ方がいても、色々調べつつご自身に合った方法を模索して頂ければ良いのではと思います。

 

それでは私が行った肌断食をご紹介します。

(期間:半年程度、継続中)

①日焼け止め及びメイク用品を石鹸で落とせるものに変える

(※石鹸で落とせますと表記されている商品でも落とせないものがたくさんあります)

② クレンジング・洗顔フォームの使用をやめ、純石鹸のみで洗顔をする。

③ 白色ワセリン極少量を手で伸ばし温めてから、抑え込むように塗布。

(※ワセリンは肌に浸透しない為余分な成分を吸収せず蓋をしてくれるそう)

④ 朝はぬるま湯のみで洗顔。石鹸は使わない。

以上です。

 

結果は・・・ヒット&エラーエラーというところでしょうか。

元々皮脂多めの性質だからか、ワセリンは全く合いませんでした。白ニキビにおいしい餌を与えてしまったようです。そして化粧水をやめたことにより、少しの刺激で赤く腫れてヒリヒリするように。好転反応と言うよりはビニール肌になってしまったような印象です。これは改善するまでに時間がかかりました。

では何がヒットだったのかと言うと、クレンジングと洗顔フォームをやめたことによる肌変化です(朝起きた時のつるりんとした肌に感動)こちらは2~3日ですぐに実感することができました。私にとってクレンジングと洗顔フォームがどれだけ負担になっていたのかを、身をもって知ることができました。

現在は良いところだけを残し、石鹸で落とせるミネラル系のメイク用品を使用し、しっかり化粧水と乳液でスキンケアをしています。肌断食の効果が出るまで1~2年かかることもあるそうなので、もう少し頑張っていればエラーエラーもヒットに転じた可能性もありますが、その前にしわしわのお婆ちゃんになってしまいそうだったので、完全な肌断食は諦めました。

ここ半年、煩わしい存在だったマスクが心強い味方となってくれました。「肌断食」は今だからこそ挑戦できたことだと思います。

 

現代は少し指を動かすだけで膨大な情報を得ることができる時代です。しかしすべてを丸飲みするのではなく、必要なものだけを吸収し、要らないものは吐き出すという能力を身につけなければいけませんね。カオナシのようなおデブちゃんにならない為にも。

 

それでは、今年も残すところあと僅か。

体調に気を付けて、来るイベントを健やかにお過ごし頂ければ幸いです。

受付 米田