人間の技
2023年9月20日
こんにちは。受付の皆川です。
9月に入ってもずっと真夏日が続いていましたが、ようやく夕方に吹く風に、秋の訪れが少しずつ感じられるようになってきました。
今年の夏は行動制限もなくなり、みなさんも旅行やイベントに出かけられたのではないでしょうか。
先日、食事の支度をしながら、たまたまついていたテレビの音声を聞いていたところ、何やら大掛かりなライブイベントの裏方さんの話が聞こえてきました。
その番組はライブ終了後のセットの解体に焦点を当てたドキュメンタリーでした。
舞台やコンサートの終了後、すぐに撤収作業が始まるところを眺めながら、
もうすこし余韻を残してくれたらよいのに・・・と思っていましたが、裏方さんにとっては、そこからがまさに一刻を争う『戦争』なのです。
セットをばらしていくわけですが、そこでネジ1個でも紛失してしまうと
次の会場再び組み立てられなくなってしまいます。ネジの数まで数え、確認しているなど想像したこともありませんでした。大掛かりなセットほど重要なことのようです。
作業をするスタッフも普段はバラバラの場所で働いていて、そのアーティストのライブの時は特別に集められるのだそうです。
たしかに遊園地のような大掛かりなセットを作り上げるには、意気が合わなければできないというのも納得です。
今までもこういうプロフェッショナルな方々がいることは、何となく知ってはいましたが、改めてこの方たちの働きがなければ、観客が心から楽しむことも感動を生むこともないのだなと番組に見入ってしまいました。
ロボットや人工知能が、人間の働きにとって代わる時代がくるといわれて久しいですが、これを見ているとまだまだ難しい部分も多そうです。
これからはパフォーマーだけではなく、裏方さんにも届くように、もっと大きな拍手を送りたいと思いました。