楽をするのも悪くはない
2017年5月26日
もうすぐ梅雨の季節ですね。私は、毎年この時期、とても憂鬱なのですが、今年は少し気持ちが楽な気がします。どうしてか考えてみると、とても些細なことなのですが、半年ほど前に、洗濯機を乾燥機付きのものに買い換えたことがあるのかな、と思いあたりました。一人暮らしの方や、家で洗濯担当の方は分かると思いますが、長雨になると、吊下げた洗濯物がうっとうしく、段々と気持ちも塞いでくるものです。それにしても、こんなことで、気持ちって変わるんだなぁ、と改めて感じました。洗濯機一つで、梅雨の憂鬱な気持ちが少しでも明るく元気になるのだったら、まぁ、お金を出すのも無駄ではないな、と思いました。
日本人は楽をすることに対して、比較的ネガティブな印象があります。カウンセリングをしていると、お子さんのいる女性は、毎食御飯を手作りできないことを非常に気にしていたり、あるいは仕事をしている方でいつも120%頑張って働かないと気が済まない方がいたりします。そういう方は、0か100かの思考になっているとも言えます。調子が悪かったり、疲れている時に、夕食の一品に、買ってきたお惣菜を出してもいいし、仕事の一部を同僚にお願いするのもいいでしょう。手を抜いたり、誰かの助けを借りたりして、少し“楽をする”ことは、時にとても重要なことだと思います。そういう“楽をする技”をいくつか持っていると、大きく気持ちが落ち込んだり、体調を崩したりすることが少なくなるように思います。
皆さんは、仕事や家庭のことで疲れている時、どんな“楽をする技”を持っているでしょうか?
心理 磯田